派遣で働くことのリスクを考える

派遣会社に登録して派遣として働くことはメリットが沢山あります。まず、忙しい職場でも契約通りに上がれる上、万が一残業や早出になった時は1分単位で給与請求ができるのです。また、勤務地や勤務内容を予め把握してから働き始めることができるので、嫌な仕事をしなくて良いのも魅力ですよね。それでいてパートやアルバイトより平均給与が高い派遣は働く人にとって理想とも言えますが、デメリットとして将来が安定しないという面があります。

基本的に派遣は期間契約なので、その後に新しい仕事が入る保証はありません。場合によっては同じ企業が引き続き雇ってくれることもありますが、その企業が経営難になった時に真っ先に首を切られるのは派遣でしょう。その理由は、会社が雇用する社員やパートには、雇用の義務が発生するため一方的な解雇通告は労働法違反となってしまいますが、派遣は契約が終われば再更新する義務はないためです。そのため、家庭を持つなど毎月一定の収入を必ず確保したい人にとっては、派遣の仕事はリスクが高いものになってしまいます。正社員で働きたいけれど派遣でしか雇って貰えないと言う人は、将来を見据えて介護業界を選ぶと良いのではないでしょうか。高齢化社会に伴い需要が急増している介護業界では、他業種で厳しいと言われる40代以降の人も積極的に受け入れてくれています。さらに、現在は労働条件の見直しが進められているので、昔に比べると給与も良い上、3年以上働き続ければ、ケアマネや施設長の資格を取得してキャリアアップする道も目指すことができますよ。